■ 台湾と無条件ベーシックインカム
カウフマンさんから、隣国台湾がスイス並みのダイレクト・デモクラシーの国になったと知らされた私は、興奮のあまり、それから1ヶ月の間ロクに眠ることもできませんでした。
それというのも、カウフマン氏に再会する前の数日間、台湾で無条件ベーシックインカムの普及運動を展開しているピン・シュー(Ping Xu)氏と何十時間にもわたって話し込み、「住民投票が必要だ」という結論に達していたからです。
■ 国民負担ゼロのベーシックインカム案
~ ピン・シュー/Ping Xu 氏) ~
画像引用元(ご本人承諾済)https://www.facebook.com/ping.shyu
ベーシックインカム世界会議ポルトガル大会で出会ったピン・シュー氏は、不思議な偶然がかさなって(引き寄せの法則?)、2018年3月初めの数日間、拙宅に遊びにきてくれていました。
そのときピン・シュー氏に国民負担ゼロのベーシックインカム案があることを伝えたところ、大変な興味をもっていただき、そのおかげで、同3月に台湾で開催された
ベーシックインカム・アジアパシフィック会議に、イギリスの研究者ジェフ・クロッカー氏がビデオ登壇することになったのです。
クロッカー氏が提案している国民負担ゼロのベーシックインカム案がアジア地域で初めて公の場で伝えられたことも、台湾きっての活動家ピン・シュー氏に、私が敬愛するクロッカー氏の財源案について理解してもらえたことも、無条件ベーシックインカム実現に向けての大きな前進になったと思います。
■ 無条件ベーシックインカム&住民投票の 価値を理解している活動家、ピン・シュー氏
台湾のピン・シュー氏は、無条件ベーシックインカムを実社会に導入することに人生をかけている女性です。
アメリカ国籍を有している彼女は、アメリカに渡って州民投票を仕掛けたいとまで言っていました。
カウフマン氏が再来沖する2日前のことです。
信じられないほどの、絶妙のタイミングで、世界中を飛び回っておられるカウフマン氏と、台湾のピン・シュー氏を引き合わせるチャンスが巡ってきました。
そしてフォーラム当日、2人を引き合わせた直後に、「台湾にスイス並みの住民投票制度が導入された」と知らされたのです。
■ 台湾が世界を変えていくかもしれない
台湾には、ピン・シュー氏がいます。
そして台湾には、スイス並みの住民投票制度が導入されました。
台湾につなぐことができたイギリスのジェフ・クロッカー氏は、無条件ベーシックインカムの財源問題をクリアできる案を学術的アプローチによって整えつつある方です。
財源問題をクリアできる可能性も、日に日に高まってきています。
スイスでベーシックインカム国民投票を主導したエノ・シュミット氏(上岡みお主催のフォーラムにも登壇いただきました)は、ピン・シュー氏とともに台湾でのベーシックインカム普及活動に取り組まれているお一人でもあります。
住民発議による住民投票制度を通して台湾に無条件ベーシックインカムが導入される可能性が高まっているのです!
興奮して眠れないのも当然です。
台湾から世界が変わっていくかもしれないのですから。
上岡みおのミッションは、台湾から世界に「誰もが幸せに生きていける社会制度」を波及させるお手伝いをすることなのかもしれません。
世界トップクラスの知識と行動力を備えた賢人と、直に意見交換できる立場にあることも、そのめぐり合わせなのでしょう。
この世界を、誰もが幸せに生きていける世界にグレードアップさせていきたいものです!